過去の企画展

クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ

 
《Little Agglomeration》
《Little Agglomeration》2015, Photo: Serge Domingie, ©Christiane Löhr
 
 

クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ
Christiane Löhr: encircling the orbit
会期 2015年4月5日(日) — 8月31日(月)

 
  自然から素材を採取し、「空間に生成されるかたち」を探求する作家 クリスティアーネ・レーア
 
 

【展覧会概要】

ドイツとイタリアで活躍するクリスティアーネ・レーアの国内の美術館では初となる展覧会を開催いたします。レーアは自然から採取してきたタンポポやアザミなど、身近な植物の茎や種子、また馬の毛を素材にし、その特性を活かしたかたちを作りあげていきます。はかなく細やかな生命の欠片たちが、作家の手作業によって一つ一つ丁寧に組み合わせられた作品は、その小ささの中に普遍的な美しさを感じとることができます。「空間に生成されるかたち」という彫刻だけでなく平面の作品にも共通するレーアの主要な問題から、かたちは素材の内的な構造に従いながら作られていき、とても軽やかで繊細でありながらも、建築物のような確かな安定を備えています。作家の身体性と精神が深く根ざしたそれらの作品に対峙するとき、私たちは世界がもつ豊かさに気づくことでしょう。

本展では、美術館の開放的な空間に広がる彫刻とドローイング作品がご覧いただけます。人と自然、そして環境や物質との関係が問題となり1960年代に起こったアルテ・ポーヴェラやミニマル・アートに影響を受け、幼少期の体験から慣れ親しんだ自然の中に作品の萌芽を見つめるクリスティアーネ・レーア。自然との直接の触れあいから生み出されてきた数々の作品によって、現代に生きる私たちと世界のつながりが、今あらためて問いかけられます。


【作家紹介】
クリスティアーネ・レーア Christiane Löhr
1965年ドイツ ヴィースバーデン生まれ。ボン大学でエジプト考古学や歴史学、マインツ大学で芸術教育学などを学んだ後、デュッセルドルフ美術アカデミー ヤニス・クネリス教室修了。美術アカデミー在学中から植物や馬の毛を用いた作品を作り始め、注目を集める。
現在、ケルン(ドイツ)とプラート(イタリア)を拠点に活動。ミラノ近郊のパンザ・ヴィラ・アンド・コレクションでの個展をはじめ、世界各地で展覧会を開催。主なパブリックコレクションにヴァンジ彫刻庭園美術館(静岡)、ボン市立美術館(ドイツ)、パンザ・コレクション(イタリア)ほか多数。

主催:ヴァンジ彫刻庭園美術館
協力:タグチファインアート
開館時間:10:00–18:00(入館は閉館の30分前まで)
休館日:水曜日(祝日の場合は翌日休・4/30は開館)
入館料:大人1,200円(1,100円)/高・大学生800円(700円)/小・中学生500円(400円) *( )内は20名様以上の団体割引
お問合わせ:ヴァンジ彫刻庭園美術館 Tel.055-989-8787


《Little Dome》
《Little Dome》2008
©Christiane Löhr
Courtesy of Taguchi Fine Art


《Tower》
《Tower》2015
©Christiane Löhr


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Photo: Salvatore Mazza
©Christiane Löhr
 
  【展覧会関連イベント】  
 

「アルテ・ポーヴェラ」の名付け親、ジェルマーノ・チェラント氏。来日決定!

クロージングトーク ジェルマーノ・チェラント×クリスティアーネ・レーア


イタリアで1960年代に起こった芸術運動「アルテ・ポーヴェラ」で中心的な役割を担い、世界的に活躍するジェルマーノ・チェラント氏をお迎えし、クリスティアーネ・レーアの作品についてトークを行います。

日  時:2015年8月30日(日) 13:30-16:00
出  演:ジェルマーノ・チェラント、クリスティアーネ・レーア
定  員:100名(先着順・当日10:00より整理券をお配りします)
料  金:当日の入館料のみ
会  場:ヴァンジ彫刻庭園美術館 展示棟

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ジェルマーノ・チェラント Germano Celant
「アルテ・ポーヴェラ」の理論で世界的に知られる美術史家。1977年から『アート・フォーラム』誌の執筆・編集を担当し、1987年にはCAAよりフランク・ジュエット・マザー賞を受賞。1989年から2008年まで、ニューヨークのソロモン・R・グッゲンハイム美術館のシニア・キュレーター、1995年から2014年まではミラノのプラダ財団ディレクターを務めた。1997年には第47回ヴェネツィア・ビエンナーレ美術部門、2001年には第49回ヴェネツィア・ビエンナーレ美術部門のブラジル・パヴィリオン、2005年からミラノのアルド・ロッシ財団、2008年にはエミリオ&アンナビアンカ・ベドヴァ財団、2009年から2011年までは、ミラノ・トリエンナーレの芸術、建築部門のキュレーターを務めた。2013年にはニューヨークのインディペンデント・キュレーターズ・インターナショナルからアグネス・グンド・キュレーター賞を受賞。2015年のミラノ国際博覧会におけるミラノ・トリエンナーレのアート・パヴィリオンでは「芸術と食 1851年以降の食習慣」のキュレーターを務めた。そのほか世界各地の美術館、文化施設でのキュレーション活動を行い、書籍やカタログなど多数の出版物の執筆も行っている。

 
 

学芸員によるギャラリートーク

会場にて担当学芸員が展覧会概要と作品の解説を行います。
日  時:2015年4月26日(日)、5月31日(日)、6月28日(日)
     7月12日(日)、8月23日(日)
     14:15-(各回約20分)
料  金:当日の入館料のみ
会  場:ヴァンジ彫刻庭園美術館 展示棟
予約方法:申込不要
     (当日の観覧券をお持ちのうえ、直接会場にお集まりください)

*ゴールデンウィーク期間のギャラリートーク
ゴールデンウィークの3日間、会場にて担当学芸員が展覧会概要と作品の解説を行います。
日  時:2015年5月4日(月・祝)、5月5日(火・祝)、5月6日(水・祝)
     15:15-(各回約20分)
料  金:当日の入館料のみ
会  場:ヴァンジ彫刻庭園美術館 展示棟
予約方法:申込不要(当日の観覧券をお持ちのうえ、直接会場にお集まりください)

※本展のギャラリートークは全日程終了いたしました。

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《Untitled》2012
©Christiane Löhr
 
 

オープニングトーク クリスティアーネ・レーア×青木淳

展覧会のオープニングイベントに建築家の青木淳氏をお迎えし、「空間に生成されるかたち」を探求し続けるレーアの作品についてトークを行います。

日  時:2015年4月5日(日) 15:00–16:30
出  演:クリスティアーネ・レーア、青木淳(建築家)
定  員:100名(先着順・当日10:00より整理券をお配りします)
料  金:当日の入館料のみ
会  場:ヴァンジ彫刻庭園美術館 展示棟

※こちらのイベントは終了いたしました。

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青木 淳 Jun Aoki
建築家。東京大学大学院修士課程 (建築学) を修了後、磯崎新アトリエに勤務。「面白いことなら何でも」しようと、1991年に青木淳建築計画事務所を設立した。その通り、これまでの作品は住宅、公共建築、一連のルイ・ヴィトンの店舗に代表される商業施設など多岐に渡る。プール施設 《遊水館》(1993年)は、その後のプロジェクトにつながるテーマを引き出し、日本建築学会作品賞を受賞した《潟博物館》(1997年)、そして《青森県立美術館》(2006年) へと続く。また《U bis》ではアーティストとしての別の創造性を見せた。主著には2004年10月、初の作品集として刊行された『青木淳 Jun Aoki Complete Works |1|』(INAX出版)及び文章をまとめた『原っぱと遊園地』(王国社)、2006年には久しく絶版だった『建築文化/特集・青木淳』(1999年11月号)の復刻版『青木淳 1991-1999』(彰国社)、《青森県立美術館》のみを鈴木理策撮り下ろしでとりあげた『青木淳 Jun Aoki Complete Works |2|』(INAX出版)など。2004年度芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。

 
  【展覧会関連書籍】  
  ◎『クリスティアーネ・レーア 宙をつつむ』発売中[限定700部]

本展作品のほかサルヴァトーレ・マッツァ氏撮影による制作ドキュメントや、ヤニス・クネリス(美術家)、ジェルマーノ・チェラント(美術史家)、森啓輔(当館学芸員)のテキストを収録した国内初のクリスティアーネ・レーア作品集。

A4判変型、ハードカバー、128ページ、日英バイリンガル
発  行:ヴァンジ彫刻庭園美術館
発  売:NOHARA
定  価:本体2,800円+税


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